お知らせ

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.238 10/1発売 !

プレスリリース

26.10.01

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.238   10/1発売 !

株式会社アクシス(東京都港区 代表取締役社長:島﨑 充平)は、2026年10月1日(木)にデザイン誌「AXIS」の最新号 vol.238を発売いたしました。


COVER STORY

ノーマン・フォスター(フォスター + パートナーズ)

建築とは社会を形づくる芸術である。

20世紀後半から建築界を牽引し、時代のニーズと未来の課題に創造的に向き合ってきたイギリスの建築家、ノーマン・フォスター。プリツカー賞をはじめ数々の建築賞を受賞。「テムズ・バンクのフォスター卿」の爵位も持つ彼は、91歳となった現在も世界中を飛び回りながら、精力的に活動を続けている。イノベーション、サステナビリティ、デザインを理念の柱に、「建築とは社会を形づくる芸術」と捉えるフォスター。その活動は「優れたデザインには社会をよりよく変える力がある」いう信念に貫かれている。プロジェクトは建築や都市計画から教育まで幅広く、地球外にも及んでいる。ロンドン、テムズ川沿いのスタジオで行った独占インタビューで、半世紀を超えて建築界の第一線を走り続ける建築家の現在と、その先に向けられたまなざしを探った。

特集
建築を編み直す――素材、環境、都市の新しい関係

近代以降、建築は素材や構造、設備などの技術とともに、その可能性を広げてきた。なかでも20世紀後半のハイテク建築は、鉄やガラス、設備や構造をあらわにし、テクノロジーによって新たな建築のあり方を示そうとした。では、環境や資源をめぐる課題が切迫する今、建築における「テクノロジー」とは何を意味するのだろうか。既存建築に刻まれた時間を読み直し、土や木といった素材の力を引き出し、光や風、熱といった自然の力を建築に取り込む。そこにあるのは、技術を誇示するのではなく、すでにあるものの可能性を見つけ、より深く生かそうとする姿勢だ。ハイテクの先にある建築のかたちを探る。

序論
建築の"未来"を振り返る ――テクノロジーは何を変えたのか?

テクノロジーは、建築の未来をどこまで変えてきたのか。1966年、建築家セドリック・プライスが投げかけた「テクノロジーが答えだ。では、問いは何だったのか?」という言葉を起点に、1960年代のハイテク建築からAI時代まで、その軌跡をたどる。技術の進歩が建築にもたらした可能性と限界、そして社会や文化との複雑な関係を見つめ直し、テクノロジーをどう使い、未来をどう形づくるのかを考える。

Chapter_1 建築を編集する
Case_1 穀物倉庫を美術館へ ―― 産業遺産を未来につなぐ建築

産業遺産を未来へ継承する建築再生の象徴として誕生したクンストサイロは、1930年代に建てられた穀物倉庫を現代美術館へと生まれ変わらせたプロジェクトである。設計チームは、既存のサイロを建物のアイデンティティとして中心に据え、その構造や素材、時間の痕跡を新たな空間体験へと昇華させた。単なる保存や改修ではなく、歴史のなかに可能性を見出し、未来へとつなぐ「ラディカルな再生」のあり方を示している。

Case_2 モダニズムの象徴を再構築する、都市のスペクタクル

ベルギーのシャルルロワ=ブリュッセル運河の岸辺に立つ1930年代の広大なシトロエンのガレージが、かつてない都市的スケールの文化施設、カナル・ポンピドゥー・センターへと生まれ変わろうとしている。共同設計チームであるアトリエ・カナルは、巨大な産業建築のフレームを保存しながら、40,000m²の空間に、市民に開かれた動線と日常を支えるプログラムを織り込んでいく。単なる美術館への用途転換にとどまらず、このプロジェクトはモダニズムのランドマークを都市のコモンズとして描き直す。そこでは、アート、建築、社会生活、ブリュッセルの対立と交錯の歴史が出会う。

対談:永野大輔 × 田根 剛
時間を受け継ぐ建築

建物は完成した瞬間ではなく、その先30年、50年、100年と社会のなかで育まれていくものだ。ブランド視点から場所の理念や価値を見出したソニー企業株式会社代表取締役社長の永野大輔と、建築を通じて未来の始まりをかたちにする建築家・田根 剛。帝国ホテル東京やソニービル(現・Ginza Sony Park)という、100年近い歴史や人々の記憶が蓄積された場所に携わるふたりに、建築を通じて未来へ受け継ぐべきものについてうかがった。

Chapter_2 素材が変える建築
Case_3 建築家 永山祐子が実践する「動く建築」

2025年大阪・関西万博の閉幕を経て、建築界は今「アフター万博」という新たなフェーズを迎えている。会期後の解体・廃棄を前提としてきた「仮設建築」のあり方を問い直し、部材のリユースやアップサイクルを見据えた試みが数多く実践された。ドバイから大阪、そして未来へとファサードをつなぐ永山祐子の「動く建築」。解体後の再利用を見据え、CLT大判パネルの可変性を追求した日建設計の「日本館」。そして、資源や部材を社会へ循環させる仕組みとして稼働した「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」。使い捨ての時代を超え、建築のライフサイクルと資源循環のエコシステムをどう描くのか。3つの実践から、これからの建築と都市が目指す未来像を探る。

Contents

COVER STORY ノーマン・フォスター(フォスター + パートナーズ)

特集 建築を編み直す――素材、環境、都市の新しい関係
■序論:建築の"未来"を振り返る――テクノロジーは何を変えたのか?
■Chapter_1 建築を編集する
Case_1  Kunstsilo
Case_2  KANAL-Centre Pompidou
Case_3  MADD (Musée des Arts Décoratifs et du Design Bordeaux)
■Beyond Structure 建築を読む新たな視線 Hufton + Crow
■対談:時間を受け継ぐ建築 永野大輔×田根 剛
■Chapter_2 素材が変える建築
Case_1 Alnatura Campus
Case_2 World of Volvo
Case_3 EXPO Architect
ー 建築家 永山祐子が実践する「動く建築」
ー 日本館」建材リユースへ、日建設計の挑戦
ー「 ミャク市!」が示した循環型社会の未来
■ロンドンのシティ建築の変化
■ソウルは受け継いだ空間を、どう編集し直しているのか
■エネルギーを消費する建築から生産する建築へ(パワーハウス・ブラットルカイア)


スコープ
見えない美しさ――縫い目に宿るアークテリクスの哲学


連載
Ambience 
Afterimage 濵本 奏
LEADERS
岩柳麻子(シェフパティシエール)
Sci-Tech File
最終回 植物の知られざる情報伝達をイメージング技術で解明する 藤崎圭一郎
意思決定のデザイン
関係性から考える「システミックデザイン」/
複雑な課題を、価値の循環へつなげる 石川俊祐(KESIKI)
アフリカの実践者たち
オスモンド・チュマ(グラフィックアーティスト、タイプフェイスデザイナー) ナカタマキ
ひとつのピースから
SMBC ヴィジュアル・アイデンティティ・システム(2001) 野見山桜
太古のクリエイティビティ
最終回 ディレクションの起源と未来 北海道・古平町の火渡り神事 港 千尋
Designer's Eye
小さな空間 中村圭佑
詩的工学演習
人類がまだ経験したことのない感覚 武井祥平(nomena)
はじまりのはじまり
消えた展開図 三澤 遥
クリエイターズナビ
薄上紘太郎、Studio WAK、伊藤 維、KANAISASAKI、メイ・エンゲルギール

デザイン誌「AXIS」は全国有名書店ほか、各オンラインショップからご購入いただけます。