お知らせ

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.228 3/1発売!

24.02.29

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.228  3/1発売!

特集
PRODUCT DESIGN 2024

あらためてモノの造形や可能性を探りたい。デザイン誌の原点とも言えるテーマへ立ち返るとともに、最新プロダクトが私たちの暮らしや社会に与える影響を正確に捉えたいと思います。デザインのトレンドがコトやバ、さらには仮想空間へと重心を移して久しいですが、依然としてモノには大きな説得力があります。実際に見て触れることができる意匠は、私たちの感情を瞬時に揺り動かすことができますし、モノのデザインは半径1m以内の生活圏から社会全体のシステムまで、広範囲に影響を及ぼします。今こそプロダクトデザインの可能性を探ることが必要であり、それは決して回顧ではなく、むしろ現実的、未来志向的な試みとも言えるでしょう。インテリアからモビリティ、さらにXRまで、各領域の最新プロダクトから見えてくるデザインの真のポテンシャルを考察します。

アートとプロダクトはいつか再び重なり合う
ティーンエージ・エンジニアリングのデザイン哲学

1970年代から80年代のプロダクトを想起させるデザイン。スウェーデンのデザインスタジオ「ティーンエージ・エンジニアリング」が2023年に発表したポータブルレコーダー「TP-7」は、最新のテクノロジーを備えていながら「ラジカセ全盛期」を彷彿とさせるルックスで話題を集めている。同社の創設者でありプロダクトデザイナーのイェスパー・コーフーは、現代のデジタルデバイスのデザインを批判しつつ、あるべき未来像をレオナルド・ダ・ヴィンチに投影する。

モビリティデザインを変える、 ヤマハ発動機のプラットフォーム構想と 生成AI活用

東京オートサロン2024でヤマハ発動機が発表したパーソナルEVのプロトモデル。さまざまなパートナーとの共創や生成AIの活用プロジェクトの背景には、モビリティデザインの仕組みを変え得るプラットフォームの構想があった。

"乗って楽しい"を追求した 米国ホンダの電動バイク

昨年11月、ホンダの北米法人がパーツを折りたたんでスーツケースのように持ち運ぶことができる電動バイク「モトコンパクト」を発売した。日本でもジャパンモビリティショーでお披露目されると、バイクとは思えないほどのコンパクトさや愛らしい姿が一躍話題になった。開発チームを率いるジェーン・ナカガワとニック・ジラルドに、開発の経緯とデザインのこだわりについて聞いた。

コンシューマプロダクトのトレンドを取り入れた、フューズプロジェクトによる歩行補助装置

米国では現在3,500万人以上もの人々が、病気や事故などの理由で日常の歩行をスムーズに行えずにいる。そのなかには、神経性の難病である多発性硬化症や脳卒中の後遺症といった身体の麻痺が原因の症例も含まれる。「シオニック・ニューラル・スリーブ」は、AIによるデータ分析とセンサー技術を駆使し、これらの人々の歩行を助ける理学療法器具だ。2023年に米国のスタートアップが販売を開始し、期待を集めている。

フレキシブルな発想が時代をリードする
ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)の照明

1959年の創業以来、高品質な製品づくりで照明業界をリードする、イタリアのアルテミデ社。リチャード・サッパーから
ヘルツォーク&ド・ムーロンまで、常に時代をリードするデザイナーや建築家と協力して製品開発を行い、名品も多く輩出している。昨年、同社から製品化された「ラ・リネア」は、独創的な発想で照明の概念を覆した異色作。このデザインを担当した、ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)の建築家でありパートナーを務める、ヤコブ・ランゲに話を聞く。

特別対談
西堀 晋×21B STUDIO「 歩まなかった道」展
プロダクトデザイナーのマインドをどうデザインするべきか

プロダクトデザインほど、インハウスか独立系かが問われる分野はないだろう。特に工業製品においては、ひとりのデザイナーで完結する仕事ではないことが理由と言えるが、組織の枠を超えようとするクリエイターも少なくない。若きデザイナー3人が、軸となる仕事を続けながら、やわらかな発想でプロダクトデザインに向き合う21B STUDIO。一方の西堀 晋は、パナソニック、フリーランス、アップルと軽やかに場を変えながら、プロダクトの行く先を提示してきた。両者の対話は、プロダクトデザインへの本音と愛情の応答でもあった。西堀の選んだ注目のプロダクトとともに紹介する。

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