お知らせ

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.225 9/1発売!

23.08.28

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.225  9/1発売!

特集
次世代デザイナーの群像

長いパンデミックがようやく終息し、自由で制限のない活動が可能になった今、AXISは日本人デザイナーの特集を敢行します。領域や形態はさまざまですが、いずれも将来のデザイン界を担う期待の14組です。
言うまでもなくデザインという言葉の意味はますます拡張していますが、それに呼応するかたちでデザイナーの役割も刻々と変化しています。モノだけではなく付随するサービス全体を設計する、建築を取り巻く地域全体を活性化させる、さらには地球環境や社会問題にも配慮するなど、彼らに要求される仕事は一筋縄ではいきません。そんな時代背景が影響しているからなのか、次世代デザイナーたちの個性は多様で、柔軟で、そして何よりも魅力的です。
今号の特集ではデザイナーひとりひとりの創造性を通して、日本のデザインの新たな地平を浮かび上がらせていきます。

岡崎智弘
ありのままの世界を観る

第25回亀倉雄策賞を三澤 遥と同時受賞した岡崎智弘。受賞の対象となったTV番組用のコマ撮りアニメ「デザインあneoあのテーマ」について、岡崎は「この世界を自分の目で見るとき、あるいは何かを自分の手でつくろうとするときの、その手前にある気づきや心のあり様をテーマにした」と語る。つくるという行為の根源を岡崎に聞いた。

狩野佑真
価値観を反転させる発想と熱意

ネジ、錆、木屑......。あまり価値を感じないものや、ネガティブな印象があるものから、狩野佑真は意外な価値を生み出していく。エッシャーから倉俣史朗へと続くシュールな感覚への共感、天性のものに違いない眼力、そして時間や手間を惜しまず完璧を期すスタンスが、彼のクリエイションを時代に先んじたものにする。

2000年以降、日本人デザイナーの変遷を辿る

21世紀に入って早くも四半世紀が経とうとしている。この時代を特徴づけたのは、2011年の東日本大震災と19年から約3年半続いたコロナ禍だ。ふたつの未曾有の災害は、人々の価値観や社会のあり方を大きく変え、デザイナーの意識や活動領域にも影響を与えた。この変化は、あえて言うならデザイナーが「ハレ」の世界をつくり出すことから、「ケ」の世界に深く分け入って活動するようになったことだろう。2000年以降の日本のデザイナーの変遷を概観する。

[ 特別対談 ] 三澤 遥(デザイナー)× 大西麻貴(建築家)
感覚を触発し、生き物のような愛らしさを内包する

各方面から注目され、これから次のステージに活躍の場を広げようとしているデザイナーの三澤 遥と建築家の大西麻貴。今回、初対面となる同世代のふたりが互いの印象をはじめ、仕事に対する考え方、取り組んでいること、挑戦してみたいことを語り合うなかに、クリエイションの世界の「今」という時代が見えてくる。

INSIGHT
メタバースに新たな都市をつくり出す、ザハ・ハディド・アーキテクツの野望

現在500人もの所員数を誇るザハ・ハディド・アーキテクツを率いるのは、故ザハ・ハディドの右腕だったパトリック・シューマッハ。彼は早い時期から生成AIを建築プロセスに用い、メタバース市場にも積極的に参入する。今年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展にあわせて発表した「メトロトピア」は、まさにメタバースにつくり出した仮想都市だ。世界各地を飛び回り、所員さえその姿を滅多に見ることのない彼をロンドン事務所に訪ねた。

INSIGHT
人々の慣習を変えるアート
トマス・サラセーノ

アルゼンチン出身のアーティスト、トマス・サラセーノが今夏ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで展覧会を開くと聞いたとき、多くの人は著名建築家が手がける恒例の「パビリオン」を担当するのだろうと思った。しかし、その期待はいい意味で裏切られる。展覧会ではアニマルライツやクリーンエネルギーといった社会課題に対する態度が示され、その等身大の姿に共感の輪が広がっている。

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