お知らせ

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.217 4/30発売!

22.04.26

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.217  4/30発売!

特集 Citizen-Centered Design
多様な人びとと、共に考え、共につくる社会

市民を含む社会の多様なステークホルダーとともに、社会課題に「解」を見出す取り組みが広がっています。行政や企業、専門家などと市民が連携し、ありたい社会の姿を、共に考え、共につくる。そんなアプローチが、デザインの新たな時代を照らします。こうした動きは、多彩な連帯を生み、多様性に富むデザインの創出を後押しするだけでなく、計画立案、生産、消費、運用など幅広い工程に人びとの参加を呼びかけ、欲しい未来を自たちの手でつくりあげるという意識を醸成することでしょう。
そんなシチズンセンタードデザインの力と可能性が、行き詰まる社会のなかで新たな風穴をあけつつあります。

ダン・ヒル インタビュー
真に「意味のある」デザインを生み出すプロセス

個ではなく、より多様な層――人びとと向き合い、デザインを本来のニーズに沿ったかたちに近づける。スウェーデン政府のイノベーション機関「ヴィノヴァ」の戦略的デザインディレクターなどを歴任したダン・ヒルは、各国の都市プロジェクトで利害が異なるさまざま要素を束ね、公共的で公益性の高いデザインアプローチを実現してきました。シチズン・センタードデザインがボトムアップでもたらす変化の様相について尋ねます。

シチズンセンタードが変える商品づくり。「オール・ジェンダー」なファッションブランド

環境面だけでなく社会面でも、企業が責任感をもって商品づくりをしているかどうかが問われる現代。ニューヨーク、ロンドンでは消費者が、社会・環境両方に対する責任を負ったシチズンに変化していることから、新しいブランドが誕生からは、消費者が、社会・環境面に対する責任を負ったシチズンに変化していることがうかがえます。

対談:平田晃久(建築家)×関 治之(起業家、シビックハッカー)
「人」ではなく、「人びと」のためのデザインをつくる

建築家として、時にはテクノロジーを駆使しながら、公共建築 を使い手と共につくることを試みる平田晃久。エンジニアから転身し、情報化戦略において地域課題の自律的な解決を サポートする関 治之。平田は建築、関はITとそれぞれの立場から、共創のあり方を模索します。多様な人びとを巻き込んだ共創はなぜ今デザインに必要なのでしょうか?社会にもたらす可能性とは?ここ10年の取り組みを振り返りながら、人びとと共につくることの意義や手法を語ってもらいました。

LEADERS
小池一子(クリエイティブディレクター)

1960年代から現在まで、デザインとアートの最前線に立ち続けている小池一子さん。デザインの黎明期にはコピーライターとして活動し、その後はキュレーターとして数々の展覧会を企画。無印良品の生みの親のひとりでもあります。「現代美術」が日本でまだ認知されていなかった当時、作家と伴走する場として佐賀町エキジビット・スペースを創設し、数多くのアーティストを世に送り出してきました。その仕事は多彩で革新的ですが、一貫しているのは常に目の前の社会に向き合ってきたといいます。この数年、小池さんの活動を振り返る企画や出版が相次いでいます。揺れ動く現代だからこそ、皆、小池さんの話を聞きたいのです。

Sci Tech File
鳥は言葉を話し、文法も単語も操れる

言葉をしゃべるのは人間だけでしょうか。イヌは怒ったり喜んだり食事をねだるときに違う調子で鳴き分けるが、「オマエが悪い」とか「お腹が空いた」といった文章は使いません。動物の鳴き声はもっぱら感情の表出と考えられてきました。しかし、鳥類の音声コミュニケーションを研究する、京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴氏は、シジュウカラが単語や文法のある文章を使っていることを世界で初めて証明しました。はたして、それはどんな言葉なのか。鈴木氏がシジュウカラ観察を行っている軽井沢を訪ねました。

INSIGHT
資生堂×ソニー  クリエイティブトップふたりが対話する  時代を超えて本質を捉え続けるデザイン組織のつくり方

今、国内のインハウスデザイン部門が変わりつつあります。20221月に発足したばかりの資生堂クリエイティブの代表取締役社長に就任した山本尚美と、219月にソニーグループのクリエイティブセンター長に就任した石井大輔。ふたりはどのような役割を担い、課題を抱え、組織に変化をもたらそうとしているのでしょうか? 日本を代表するふたつのデザイン部門のトップに聞きました。

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