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デザイン誌「AXIS」最新号 vol.226 11/1発売!

23.10.31

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.226  11/1発売!

特集
こどもの時間 2023

ボロボロになるまで読んだ絵本、日が暮れるまで遊んだ公園の遊具、初めて 通った学校の校舎など、いわゆる「子どものためのデザイン」は、今でも私たちの記憶に深く刻まれています。同時にデザインは、子ども自身から多くを学び、たくさんの刺激をもらってきました。多くのイノベーションが「子どものような 発想」から生まれているのは、その証左かもしれません。そんな相思相愛とも言える子どもとデザインの関係は、2023年の現在、どう変わったのでしょうか?あるいはどう変わらないのでしょうか?本特集では子どもを取り巻くモノ・ コト・バ、すなわち「こどもの時間」に与えるデザインの可能性を探ります。

リサーチから開発まで 新しい遊び場を生むジャクエツの遊具デザイン

「遊び」は、子どもの身体能力や創造力、感性などを育む大きなきっかけとなる。そこにデザインの力は、どう発揮されるのか。少子化や外遊びの減少といった社会課題に対し、子どもの遊び場はどう変わっていくべきか。デザイナーや研究者らと連携しながら遊具を開発するジャクエツの取り組みは、ひとつのヒントになりそうだ。

幼児教育の最前線を訪ねて

少子化が叫ばれ続ける現代においても、幼児教育の重要性は増す一方だ。子どもを預かってほしいという「保育ニーズ」と家庭ではできない学びを体験させたいという「教育ニーズ」の狭間で、最近の保育園・幼稚園はどのような試みを実践しているのか。全国の注目すべき3つの園を紹介する。

東京大学 先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー
中邑賢龍 インタビュー「子ども教育とはデザインである」

これからの教育を研究する中邑賢龍は、 現代社会のなかで生きづらさを感じる子どもたちの多様な支援プロジェクトに携わっている。 そのなかで2021年からスタートさせた、学びと体験のプログラム「LEARN」を通して、 その活動内容や子どもの教育に対する考えを聞いた。

デジタルネイティブな子どもたちの「味方」に

デジタルテクノロジーの発展は、子どもたちの未来にどのような影響を与えるのだろうか。ネガティブな要素が取り上げられがちな一方で、子どもたちが抱える課題の解決や社会性の発達に寄与するデバイス、アプリケーションの開発も進んでいる。コンセプトとUI/UXに優れた海外のデザイン事例を取材した。

UDデジタル教科書体が拓く子どもの学びの可能性

書体デザイナーの高田裕美が8年を投じてできた「UDデジタル教科書体」。あるディスレクシア(発達性読み書き障害)の男の子は、このフォントの教材を見て「これなら読める! おれ、バカじゃなかったんだ!」と言った。高田がこのエピソードをツイートすると、たちまちバズり、切実なコメントも多数寄せられた。UDフォントがそれほどまで求められていたことを、開発担当者さえ気づいていなかった。

INSIGHT
JAL、カリモク家具、デザイナー・建築家  3者が表明したアップサイクルの「本当の価値」

日本を代表する航空会社「JAL」と老舗の木製家具メーカー「カリモク家具」。両社のプロジェクトと聞くと、空港で採用される新作などを想像するかもしれない。しかし国際見本市「インテリアライフスタイル2023」で発表されたのは、退役した航空機部品のアップサイクルだった。国内外で活躍する7人のデザイナー・建築家を招いて形にした「Upcycling Airplanes JAL | Karimoku」が発するメッセージとは。両社の担当者と、ディレクターを務めた建築家の芦沢啓治に話を聞いた。

INSIGHT
羊がマテリアルになるとき フォルマファンタズマのオルトレ・テラとカンビオ

マテリアルの探求は、デザインの起点となる重要なトピックだ。 ロックダウン以前のデザイン大学の卒業制作展には、必ずと言っていいほど再生セルロースによる新素材が並んでいた。現在は世界各地でサステナブルなマテリアルの使用が重視されている。そのなかで、ものの原点に立ち返るリサーチで知られるデザインスタジオ、フォルマファンタズマが 羊毛産業を考察する展覧会をオスロで開いた。

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