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デザイン誌「AXIS」最新号 vol.224 6/30発売!

23.06.27

デザイン誌「AXIS」最新号 vol.224  6/30発売!

特集
シン・宇宙時代

人類の月面着陸から半世紀以上が経過した現在、宇宙は私たちの生活と切っても切り離せない領域となりました。またテクノロジーの急速な進化は宇宙を具体的な「生活圏」と想定するまでになり、事業を推進する主要なプレイヤーも一部超大国から民間企業へと移りつつあります。
その一方で、単なる有用性だけでは語れない不思議な魅力が宇宙にはあります。一見無謀とも思われる関連プロジェクトが発案・実行されるのは、人間の尽きることのないロマンがあればこそ。宇宙は依然として憧れの対象であることもまた事実なのです。
そんなアンビバレントかつエキサイティングな世界である宇宙に、今後デザインはどのように関わっていくのでしょうか。そして宇宙のデザインは、どのようにテクノロジーやビジネスと融合し、わたしたちの生活をどう変えていくのでしょうか。今号の特集でより深く迫りたいと思います。

風とともに宇宙へ
岩谷技研の気球遊覧への挑戦

2001年に元NASA技術者のデニス・チトーが世界で初めて自費で宇宙へ行ってから20年余。近年では民間人が次々と飛び立ち、旅行サービスを展開する企業は急成長を遂げている。しかし費用はまだまだ高額で、事前訓練が必要なうえ、安全性は保証されていない。そんななか、日本から気球での宇宙遊覧サービスを目指すスタートアップがある。宇宙を目指す気球とは―札幌にある岩谷技研を訪れ、「安全な宇宙遊覧」を支える技術に迫った。

宇宙で生活した金井宣茂が見る人類のニューフロンティア

2017年12月から18年6月にかけて、国際宇宙ステーション(ISS)に168日滞在した金井宣茂。現在は、宇宙飛行士の訓練や管制室での仕事とともに、ISSで使う機器や将来月探査に向けた与圧ローバなどの開発にも加わり、意見を出している。宇宙での長期滞在という貴重な経験を持つフライトエンジニアは、いつか訪れるであろう宇宙で暮らす人類の姿をどのように見据えているのだろうか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターで語っていただいた。

INSIGHT
時と歩むラグジュアリー。
LVMH メティエ ダールCEOが示す最高峰への約束

2022年11月、LVMH傘下のLVMH メティエ ダールが日本拠点の設立を発表した。LVMH メティエ ダールは、ファッション・レザーブランドにとって不可欠な最高峰の素材やパーツの調達および卓越した伝統技術の継承と発展を支援するため15年に設立。世界の素材と技を集結させたプラットフォームの構築を目指している。LVMHが示すラグジュアリーブランドの本質とは―同社の活動内容やコミットメントについて、マッテオ・デ・ローサ最高経営責任者(CEO)に聞いた。

INSIGHT
タイヤの会社、ブリヂストンから始まったロボットベンチャーへの情熱

ブリヂストンが、ロボットをつくる。生産の効率化ではなく、ロボットと人が共存する社会のかたちを描くために―。同社が立ち上げた初の社内ベンチャー、ソフトロボティクスベンチャーズが昨年発表したロボットハンド「Dialogue(ダイアローグ)」は、従来の概念を一新するデザインコンセプトを持つ。ドイツのiFデザインアワードで金賞を受賞したそのデザインは、AI時代におけるロボットと人の共生のあり方を示すものでもあった。

Sci Tech File
木に登るからわかる樹木の多様な生存戦略

巨樹の上ではいったい何が起こっているのだろう。森のなかは薄暗くとも、森の上部の枝葉はたっぷりと陽光を浴びている。木々はどうやって根からあんな高いところまで水を送るのか。夏の暑い日、高所の葉は乾ききってしまうことはないのだろうか。そもそもどうやって100mを越える高さまで大きくなることが可能なのか。それを知るため、巨樹に登り、葉や幹からデータを取り、それぞれの環境に適応した植物の生存戦略を明らかにする。ツリークライミングの技術を駆使して、森林の生態を研究する。神戸大学大学院農学研究科 助教の東 若菜氏に話をうかがった。

TAKT PROJECTの東北考
「自分」という引力から離れること

人間を中心とした都市の発展の過程でこぼれ落ちた「何か」があるのではないか。厳しい自然と「周縁」としての固有の文化を有する東北各地を訪れ、そのこぼれ落ちた何かから、今後のデザインの手がかりを探ります。

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