お知らせ
デザイン誌「AXIS」最新号 vol.215 12/28 発売!
21.12.23
特集 nendoとTakram
日本から新たな地平に踏み出そうとするデザイン組織の道標。
日本のデザインスタジオの雄、nendoとTakram。共に2000年代に創業し、変革が迫られるデザインの役割や新たな社会要請に応えながら、多彩なデザインワークを通してその存在感を高めてきました。ものづくりから建築、デジタルUI/UXまで領域に縛られない活動を通し、世界を舞台にいっそうの飛躍を目指す両スタジオの今とこれからに徹底的に迫ります。
nendoとTakramが大切にしている10のキーアイデア
両社のデザイン指針とも言えるキーアイデアは、変化を追い求める価値観とは異なる、持続する価値でもあります。それぞれが密接に絡みあい、新たなデザインが発想されています。
人材とそれを生かす組織運営
共にスタッフ数が50名を超え、その陣容も多彩なnendoとTakram。若手から中堅やベテランまでどんな人材がスタジオの活動を支え、未来を担うのでしょうか。赤坂と表参道のオフィスに5日間通い詰め、nendo7名、Takram10名、計15時間17名に話を聞きました。これまでメディア露出の少なかったスタッフを中心に紹介するとともに、人を生かす組織運営に迫ります。
LEADERS
森田真生(独立研究者)
京都に「鹿谷庵(ろくやあん)」というラボを構え、数学を軸とした思考を大学などに属することなく在野で探求している森田真生さん。数学とは狭義では数や図形の研究であるが、森田さんいわく「まだ意味も解釈もないものを追究し、思考の環境を改変しながら、その外側の可能性を追求していくもの」。今世界は、個を中心とした強い主体という発想からの抜本的な転回(ターン)が起きつつあり、その転回がなければ、これからの時代は正気を保つのも難しいのではないかと森田さんは語る。その視点が捉える未来とは、予想外のものであった。
Sci Tech File
海に漂い、岩に封じ込められた放散虫の謎に満ちた美の摂理
5億年前から地球上に存在し、今も800〜1,000種が世界中の海を漂っている単細胞生物、放散虫。化石になったその骨格を顕微鏡で覗くと、殻から突き出たトゲや極小の穴の並びに、何か美的秩序のようなものを感じずにいられない。その精緻な造形美は、進化学者のエルンスト・ヘッケル(1834〜1919)が描いたイラストレーションでも広く知られているが、その生態は謎だらけだという。放散虫とはそもそも何ものか? 放散虫研究の第一人者で、新潟大学理学部理学科教授の松岡 篤氏を訪ねた。
INSIGHT
ドバイ万博に出現した緑の実験場
およそ1年遅れの2021年10月1日に開幕したドバイ万博。この砂漠の地に鮮やかな緑が生い茂る構築物を出現させたのは、シンガポールのランドスケープデザイン事務所、サラダ・ドレッシングだ。ユニークな名前もさることながら、これまでのランドスケープデザインの領域の拡張を試みる彼らの考えを探った。
INSIGHT
SANU CABINが示す、山とつながる建築
八ヶ岳や白樺湖に拠点を持つセカンドホーム・サブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」。2021年11月のサービス提供以前から会員枠が埋まり、キャンセル待ちが1,000人以上出るほど人気となった。その「SANU CABIN」の設計、施工を手がけたADXの安齋好太郎に、この場所で体現した、自身が建築を通じて目指すものを聞いた。
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