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期間
2019年01月12日(土) ~ 03月02日(土)
11:00 ~ 19:00
(定休日:日曜・月曜・祝日)
会場
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
入場料
無料
オープニング・レセプション
1月12日(土)18:00-20:00
お問い合わせ
Tel: 03-5575-5004
Official web site
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築地 仁 「母型都市」

タカ・イシイギャラリーで2度目となる築地 仁の個展を開催します。本展では、1984年に同タイトルのもとポラロイドギャラリー(東京)にて発表された作品より約25点を展示します。

1960年代半ばより一貫して都市を被写体に、批評的且つ透徹した眼差しで社会と対峙してきた築地は、 思考や感情に依る言語での表現に対抗する形で、写真という非言語メディアを用いて世界を再解釈・再構成してきました。1983 年から 84 年にかけて「都市の変容と再生、構築と解体」を捉えるべく制作された「母型都市」のシリーズは、当時、作品制作に使用されることの殆ど無かった 4x5 インチのポラロイドフィルムで撮影され、60 点を超える作品群として結実し発表されました。バブル崩壊以前のゴールデンエイジとも呼ばれる 80年代に、スクラップアンドビルドが繰り返され変容し続ける都市の現場に立ちながら、築地は現実に起きる事柄を写真で探査し、作家が当時影響を受けたニュー・トポグラフィクスの視点で都市の現在を図示する試みに取り組んでいます。

私はポラロイド写真の一カット一瞬しか撮れないその一回性の画像の中に立ち上がる、多様な意味、色味や色再現の関係に興味を覚えました。その場で作品ができ、一瞬一瞬の一回性の表現にかけるポラロイド写真のコンセプトの緊張感が面白く、大好きになりました。(......)このプロジェクトにおいて、ポラロイド写真の現場で写してつくるという即時性がなければ、都市の現在・現場・現実の問題を浮き上がらせ、撮り、つくり、視て、考えるという私の写真の意識と感覚は明らかに出来なかったと思います。
【2018年11月 築地 仁】

都市を Polaroid をつかってサーベイすることは変化の予測可能性に挑戦してきた人間の意識とコンピ ューターを中心にしたシステムをつかう社会との関係を瞬時に場面としてフィードバックすることができる。それはすべての領域にまたがる商品化、差異化状況を冷静に視野に収める道具としての未来性をもつことを意味する。フレームアップが通じない現代の都市を解く時、ただ像を定着し何も語らない写真から新しい一つの思考が始まる。
【築地仁、『カメラ毎日』、1984 年 9 月号、p.298】

築地 仁

1947 年神奈川県生まれ。写真を独学で始め、装丁家・菊地信義に写真の表現と思考の方法を学ぶ。1960 年代半ばより、都市を舞台に抒情性を排した鋭敏な眼差しで写真表現の本質を探究。1979 年、写真史家・金子隆一、写真家・島尾伸三、谷口雅と共に「CAMERA WORKS」を設立、小冊子『camera works tokyo」を発行(1979-95年)する。